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vol.36 オーラルケアで息さわやか!
監修:宝田歯科医院 宝田恭子院長
誰かと話をしていて「ウッ」という口臭を感じたことはありませんか?でも実際、なかなか相手に指摘しづらいもの。そして自分の口臭には気づきづらいものなのです。さわやかな息のために、ちょっと意識してオーラルケアしてみませんか?

簡単!口臭セルフチェック
あなたの口臭は大丈夫? お出かけ前にセルフチェックしましょう。
  1. コップの中にハーッと息を吐く
  2. すぐにコップに手でふたをして、ひと呼吸する
  3. コップの中のにおいをかぐ
■口臭の発生のメカニズム

お口の中には100億以上もの細菌が棲息しているともいわれています。内科的な疾患によるもの以外の口臭の多くは、口の中の細菌が食べかすや剥がれ落ちた粘膜などを分解する際に、メチルメルカプタンなどの揮発性硫黄化合物(きはつせいいおうかごうぶつ)のガスを発生させることで生じます。

口臭を防ぐにはこのガスの発生をくいとめることが必要です。

■口臭のおもな原因

口臭を生じさせる、おもな原因を挙げてみましょう。
  • 唾液の減少
    唾液が十分に分泌されていれば、細菌や食べかすを洗い流してくれます。しかし、口呼吸や睡眠不足、空腹時、ストレスがあるときなどは唾液分泌量が減少し、口内の細菌が繁殖しやすくなります。月経前や更年期でもホルモンの影響により唾液の分泌量が減少し、口臭を発生することもあります。


  • 歯周病
    歯周病菌がにおいのガスを生じさせます。歯と歯ぐきの間にできた歯周ポケットに食べかすがたまって、細菌が繁殖しやすくなります。
    ※歯周病は歯垢が歯と歯肉の境目にたまることから始まります。放置しておくと歯周組織の破壊が進み、歯と歯肉の間にできた歯周ポケットが深くなり出血や口臭も強くなって、膿みが出るようになります。この状態が歯槽膿漏で、症状が進むと最後には歯が抜けてしまいます。


  • 舌苔(ぜったい)
    舌は通常うすいピンクですが、舌の表面に苔(こけ)が生えたように白色・褐色・黒色となります。食べかすや老廃物、細菌などが結合して付着し、口臭の原因となります。


  • 口呼吸
    外気の空気を直接口から吸い込むと、口の中が乾燥し、唾液の分泌量が不足します。また直接外気からの細菌を吸い込むことになるので、口の中で細菌が増殖し、口臭を生じやすくします。


  • 虫歯
    虫歯の穴に食べかすが詰まり、腐敗してにおいを発生させます。


  • 口の中の食べかす
    食べかすが口に残っていると細菌が繁殖し、においの原因になります。歯磨きでいつも口の中を清潔に保つことが必要です。

■口臭を予防するには?

では、どのようなことに気をつければ口臭は防げるのでしょうか?

鼻呼吸のすすめ

口呼吸をすると雑菌やほこりを含んだ空気が口の中を乾燥させるため、唾液が不足するようになります。結果、虫歯や歯周病、口臭の原因を作ってしまいます。また外から取り込まれた空気はのどを直撃して体内に取り込まれるため風邪やインフルエンザにかかりやすくなってしまいます。一方、鼻呼吸は空気中に漂う細菌やほこりが、まずは鼻毛そして鼻腔の粘膜でろ過されます。これにより、風邪などにかかるリスクが減るとともに、口を閉じているため、口の中が乾燥せず、虫歯や歯周病、口臭を防ぐこともできるのです。

食べかすを残さないブラッシング方法

口臭の原因となる食べかすなどを口腔内に残さないよう、毎日きれいにブラッシングすることが大切です。ブラッシングのポイントを押さえておきましょう。

歯の表面

歯ブラシを前歯にそって横にあて、やさしくらせんを描くように磨く。


歯の側面(前歯)  

歯ブラシを縦にして歯の側面で上下させる。


歯の側面(奥歯)  

歯ブラシの先端部を奥歯の側面にあて、汚れをかきだす。


前歯の裏側(上の歯)  

歯ブラシの先の部分をあてて、左右させる。


前歯の裏側(下の歯)  

歯ブラシのかかとの部分をあてて左右させる。


強く磨くのではなく、やさしく小刻みに歯ブラシを動かすのが基本です。
歯磨き後、洗口液や舌クリーナーなどで舌の汚れを取ることも効果的です。

よく噛むかどには福来る!?

よく噛むことの最大の効用は唾液の分泌が促進されることです。それにより次のようなメリットがあります。
  1. 虫歯原因菌は糖から酸を作り出して歯を溶かしますが、唾液は酸を中和して溶けかかった歯の状態を元にもどす働きがある
  2. 唾液には殺菌効果もあるため歯周病や口臭の予防に役立つ
  3. 唾液に含まれる消化酵素が食べ物の消化を助けてくれる
唾液はこのように重要な働きをしています。大切な歯のために、また、口臭予防のためにも食べ物はよく噛んで食べましょう。

口臭予防に効果的なブレスケア

最近の研究でハーブにも抗菌力があることがわかってきました。口内の細菌を洗い流したり、粘膜を保護したりする作用があります。ペパーミント、ラベンダー、タイム、グローブは口臭予防に効果的。ハーブティとして飲むのがおススメです。

■3ヶ月に一度は歯科検診を

いくら自分で毎日ブラッシングをしても、歯垢が石灰化して歯に付着した歯石の除去は自分ではできません。これを放っておくと虫歯になったり歯周病を発症します。3ヶ月に一度、定期的に歯科検診を受けましょう。歯磨き指導や歯間クリーニング、歯石除去、虫歯菌に対するバリアとしてフッ素塗布などを行っていきましょう。
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