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vol.22 お茶でリラックス!
監修:薬日本堂(株) 漢方スクール専任講師  日本茶インストラクター・国際中医師 赤松陽子
食後のひとときに、仕事の合間に…毎日、何気なく飲んでいるお茶。お茶は、香り、味わい、効能、さまざまな点において、リラックスするためにとても効果的な役割を果たします。さまざまな種類のお茶の特徴や効能を知って、上手に生活に取り入れてみましょう。

お茶の成分と効能
茶葉から抽出されるお茶の主な成分はタンニン、テアニン(アミノ酸)、カフェイン、ビタミン類です。
タンニンはお茶の渋みや苦味を生み出す成分で、からだにさまざまな効果があると注目されている「カテキン」はタンニンの一種です。
カフェインは覚醒作用、興奮作用があり、玉露、抹茶、上級煎茶、紅茶などには特に多く含まれています。カフェインの働きは気分転換に効果を発揮しますが、寝る前に飲むと睡眠を妨げる場合もあります。時間帯によって、ほうじ茶などのカフェインの少ないお茶を選ぶといいでしょう。

また、お茶は「涼性」と「温性」の性質を持つのものに分かれます。煎茶(緑茶)や茶葉の発酵度の低い烏龍茶は「涼性」で、からだを冷やす作用があります。同じ茶葉を使いながらも、発酵度の高い烏龍茶や紅茶、プーアール茶は「温性」で、からだを温める作用があります。味や香りを楽しむのはもちろんですが、自分の体質や体調などに応じて、上手に選んでみましょう。
主なお茶の種類と特徴

<日本茶>
煎茶(緑茶)
茶葉を蒸した後、乾燥させながら撚(よ)って細長い形にしたお茶。茶葉が上級であるほど旨味があり、カフェインの量も多くなります。緑茶は全般的にからだを冷やす作用があるため、辛いものや肉類を食べた後などに飲むと、からだにこもった余分な熱を取り除く働きがあります。
ほうじ茶
煎茶や番茶(煎茶用の若葉を摘んだ後のやや堅い葉から作る緑茶)を強火で炒って、香ばしい香りをつけたお茶。ほうじ茶は、茶葉を炒ることによりカフェインが減少するため、赤ちゃんやお年寄り、病気の時、夜にお茶を飲むと眠れなくなるという人におすすめのお茶です。
玄米茶
煎茶や番茶と高圧で炒った玄米をブレンドしたお茶。香ばしさとさっぱりとした味わいが特徴。玄米が交じっている分だけ茶葉の量が抑えられるので、カフェインは少なめ。カフェインが苦手な人やたっぷりと飲みたい時などにいいでしょう。
<中国茶>
烏龍茶
茶葉を少し発酵させてから、釜煎りして作る半発酵のお茶です。発酵の度合いによって種類が幅広く、弱発酵の文山包種茶、中発酵の鉄観音茶、強発酵の東方美人茶などが有名です。香りを楽しむお茶でもあり、その豊かな香りはリラックス効果をもたらします。
プーアール茶
緑茶を麹菌で半年から1年かけて発酵させて作る後発酵のお茶。茶葉を長く寝かせると味がまろやかになるといわれ、古いものほど珍重されます。血液の循環を促すとともに、脂肪の分解を助ける効果があるため、油分が多い料理や肉類を多く摂った後などにおすすめです。
<紅茶>
茶の若葉を摘み取り、低温で完全に発酵、乾燥させたもの。産地によってさまざまな種類がありますが、インドのダージリン、スリランカのウバ、中国の祁門(キーマン)紅茶が世界三大紅茶と呼ばれています。その中でも紅茶発祥の地、中国の祁門紅茶は自然の甘みとやさしい香りを持ち、杜仲茶、紅花茶など東洋系のハーブティーとの相性もよく、ブレンド茶としてもよく用いられます。紅茶はからだを温める作用を持ち、温めたミルク、黒砂糖、スパイスなどを入れるとさらにその効果が高まります。

お茶を飲む時、ここに気をつけて

・宵越しのお茶はいけない?
昔から、いれて一晩おいたお茶を飲むと、体に毒だという教えから、「宵越しのお茶を飲むな」と言われます。これは、茶葉にはたんぱく質が含まれているので、水分を含んだ状態で急須の中に長時間入れておくと、雑菌が発生しやすいため。また、お茶に含まれるタンニンも酸化して、消化不良などを起こやすくなります。

・お茶と薬は一緒に飲まない!
薬の種類によっては、お茶に含まれるタンニンやカフェインが薬の効果を弱めたり、過剰にしてしまったりすることがあります。どんな種類のものでも、お茶で薬を飲むことは避けたほうがいいでしょう。

・空腹時には・・・
空腹時に濃いお茶を飲むと胃に負担がかかり、胃もたれしやすくなります。もともと胃腸の弱い人は特にそう感じやすいかもしれません。タンニンやカフェインが少ないほうじ茶なら、比較的、胃への負担が少ないでしょう。
ここがポイント!
ゆっくりとお茶を楽しむことで、心の余裕が生まれる
最近は、ペットボトルでさまざまな種類のお茶が気軽に飲めるようになっています。忙しい仕事の合間や外出時に喉を潤すには便利ですね。でも、家でのリラックスタイムには、茶葉を使って、ていねいにお茶をいれて飲むことをおすすめします。ポットを温めて、茶葉とお湯を入れて数分間待つ…そんな心の余裕が、生活の豊かさにつながっていきます。「お茶をゆっくりいれる時間ももったいない!」と感じるときは、自分の忙しさや疲労のバロメーターにもなるのではないかと思います。
また、家族と一緒に暮らしている方はぜひ一緒にお茶の時間を楽しんでみてください。美味しいお茶を飲ませてあげたいという気持ち、そして、いれたお茶を飲みながら、その日のちょっとした出来事を話す時間を持つことが、何よりもリラックス効果を高めてくれるのではないでしょうか。
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