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vol.19 灯りの効果でなごみのひとときを
監修:リビングデザインセンターOZONE インテリア事業部 マネージャー 森口潔
部屋の中の「灯り」は快適な生活を送るために欠かせないものです。部屋の広さや用途に合わせた明るさを確保することはもちろん大事ですが、目的に応じた演出法や効果的な照明器具の組み合わせ方も考慮することで、リラックスするための心地よい空間作りを楽しむことができます。「灯り」の特徴を知って、なごみの時間に役立てましょう。

白熱灯と蛍光灯のそれぞれの特徴は?
照明器具を選ぶ際にまず大切なことは、光源を何にするかということです。現在、白熱灯と蛍光灯が、一般的な光源として使われており、それぞれが独自の特徴と雰囲気を持っています。

<白熱灯
赤味を帯びた、やわらかく、あたたかみのある光。陰影ができ、部屋にあるものを立体的に見せてくれます。
<蛍光灯(蛍光色)>
青白く、爽やかな光。空間をすみずみまで均一に照らすので、影ができにくく、フラットに見せます。 また、消費電力が少なく、ランプ寿命も長いので経済的です。
<蛍光灯(電球色)>
蛍光灯の優れた経済性と白熱灯のような温かな色味をあわせ持った光源です。
なごみの灯りの演出法
人は青白い光の中では活動的になり、赤っぽい光の中では安らぎを感じるといわれますが、これは生体リズムと色温度が関係しているため。深夜営業のコンビニ、夜遅くまでのパソコン作業…生活の中に生体リズムを乱すような要因が多い昨今、部屋の照明を工夫することで、明るさのメリハリを作ることが大切です。


木のシェードを通して、赤
みを帯びた光の温もりが
感じられるやさしい灯り。
このようなものはくつろぎ
の空間に最適です。

シーンに応じて、いくつかの灯りを使い分ける
灯りは、複数の照明器具で演出すると効果的です。食べる、読む、くつろぐ、眠る…それぞれのシーンによって求められる明るさは違います。限られたスペースだと食卓がパソコン机になったりベッドで本を読んだり、ひとつの場所が複数の機能を兼ね備えることはよくあること。そんなときにも、ポータブル式の照明器具を目的に合わせて切り替えると、ひとつのスペースをONにもOFFにも使えます。

くつろぎの演出は赤みを帯びた灯りで
くつろいだ気分を演出するためには、赤みを帯びた灯りが効果的です。リビングや寝室には白熱灯を用いるといいでしょう。すでに天井に蛍光灯が設置されている場合は、温かみのある灯りを追加で設置してみてはどうでしょう。床に置くタイプのスタンドライト、机上に置くテーブルライト、壁面に取り付けるタイプのものなどさまざまなタイプのものがありますので、組み合わせるとより効果的な空間演出ができます。リラックス効果を高めたい場合は明るくしすぎないことも大切です。

彦ペンダント
糸を幾重にも織り込んだ ペンダン
トライトはすき間 からこぼれるや
さしい光が 目にやさしい灯りです。

まぶしさを抑えた照明器具を
照明は照らし方により、直接照明と間接照明に大きく分けられます。直接照明は光を直接対象物に当てる方法で、間接照明は光を一度壁や天井等に当て、そこからの反射で部屋を明るくするものです。 視界に強烈な光があるとまぶしく感じる現象を「グレア」と言うのですが、リラックスするための空間には、この「グレア」のない照明器具が適しています。ペンダントライトなどの直接照明を選ぶときは、「グレア」を抑えてよい光を得られるような構造のものを選ぶとよいでしょう。また、間接照明は光源から直接目に入ってくる光に比べ、やわらかく、温かみのある、くつろぎの空間が演出できます。


LEDを使ったライトも最近見ら
れるようになりました。キャン
ドルの炎に近い色でゆらぎ感
を再現したものなども。眠りの
前のちょっとした時間になが
めているだけでなごみます。
料理をおいしく見せるには白熱灯がおすすめ
白熱灯は蛍光灯に比べ、色や質感の再現性に優れています。料理や食器を立体的に照らすことができ、食品の赤や黄色などの暖色系を引き立てておいしそうに見せてくれます。また、キャンドルの温かい灯りも食卓の演出に効果的です。

脳をリラックスさせ、深い眠りを得るために
就寝前の時間は明るすぎない暖色系の灯りの中で過ごすと、脳をリラックスさせ、自然な深い眠りに入りやすくなります。寝ている間に小さな灯りをつけたままにする場合は、ベッドに横になったとき、光源が直接目に入らない器具を選ぶことが大切です。

取材協力:

にっぽんフォルム (リビングデザインセンターOZONE 5F)
「和」でも「洋」でもない、現代の日本人の生活に合う
美しい日用品をセレクト。

ノルディックフォルム(リビングデザインセンターOZONE 5F)
北欧の上質なデザインをセレクト。家具、照明、ファブリック、テーブルウェアまで、シンプ ルであたたかみのあるインテリアを提案している。

ここがポイント!
灯りを上手に使い分けて、心もからだもリラックス
照明器具を購入する際、多くの人は「この明るさでどの程度の広さの部屋まで大丈夫ですか?」と質問します。日本では天井に光源を取り付ける直接照明が主流ですが、ヨーロッパの家庭ではほとんどが吊り下げ型のペンダントライトに補助照明を組み合わせます。その場合、部分的に暗い場所も出てくるのですが、その陰影も灯りのもたらす効果だと考え、楽しむのです。日本人は「明るくてすべてが見渡せる」という状態に慣れすぎてしまっているのかもしれません。
夜、家に帰ってもオフィスと同じようにこうこうと明るい照明のもとで生活をしている人が少なくないようですが、心もからだもリラックスできる時間を持つために、シーンに応じて灯りを上手に使い分けてみてほしいと思います。
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