自助力検定
適切な自己表現で自身の健康を守りましょう!
第4回「愚痴や噂話ばかりの同僚派遣社員」から自分を守る

「最近入った派遣さんの時給、私たちより50円も高いって…」など、派遣社員Aさんは何かというと愚痴や噂話ばかり。仕事中もお構いなしに話しかけてくるので、仕事に支障は出るし、自分も同類だと思われたら評価が下がるかもとヒヤヒヤ・・・。あなたならどう対処する?

検定結果
- A1.「それって本当? 誰に聞いたの?」と、愚痴や噂話の事実を確認する。この答えを選んだあなたは・・・自助力 25点
- 【解説】
事実が拡大解釈されて悪いイメージのみが人から人へ伝わるのが愚痴や噂話。この場合Aさんの個人的な感情から来る思い込みが先行し、曖昧な事実が語られている可能性が高いでしょう。事実を確認するような質問を投げかけることで、Aさんが事実と思い込みのギャップに気が付く場合もありますが、噂話好きな人の心理として、話を大きくしていることに無自覚なまま語ってしまっている場合がほとんどなので、「それって本当? 誰に聞いたの?」と聞いたとしても、「この人話しを聞きたがっている!」と、Aさんの話しを煽ることにもなりかねません。この言い方では状況を改善できるとは言い難いでしょう。(適切な表現法はA4の解説を参照)
- A2.「ごめん! 今は、仕事に集中したいから後でね」と、仕事を優先したいことをやんわりと伝える。この答えを選んだあなたは・・・自助力 75点
- 【解説】
同じ派遣社員同士としてAさんのことを受けとめており、さらに配慮ある言葉の使い方になっています。「今は話す時ではないが、時間ある時には聞くからね」と、Aさんと関わる気持ちがあることを伝えることもできています。ただこの場合、その場は仕事に集中できますが、後から話を聞くことになると、結局、Aさんと同類だと思われてしまうことになってしまいます。Aさんとの関係を優先するか、自分の評価を守るのか、難しいところですが、働くことへの価値観はあなた自身が決めていいものです。どちらを優先すべきなのかを一度整理して、「後でね」を伝えるか伝えないかを決めると、案外スッキリとAさんと関われるかもしれませんね。
- A3.「私、愚痴や噂話はあまり好きじゃないから」と、Aさんの話しに合わせたくないことをはっきりと伝える。この答えを選んだあなたは・・・自助力 50点
- 【解説】
あなたにとって迷惑でも、仕事中にも関わらず話しかけてくるAさんの態度を踏まえると、Aさんはあなたを愚痴や噂話を話せる相手として見ている可能性が高いでしょう。そこに、Aさんをいきなり否定するような言い方は同じ職場において適切ではないでしょう。個人の考えを強く主張することは悪いことではありませんが、「好きだ」「嫌いだ」という表現を安易に口にすると、自己中心的で周りに合わせることをしない人と受け取られることがあることを知っておきましょう。また、一概には言えませんが、愚痴や噂話が必要な情報交換になる可能性はゼロではないので、職場で孤立しないためにも、同僚の愚痴や噂話を一切受け付けないようなコミュニケーションは避けた方が無難ではないでしょうか。
- A4.「Aさんはそう思うんだ、なるほどね。ただ、彼女は仕事ができるからだと思うな」など、Aさんと自分の考えが違うことを認識してもらう。この答えを選んだあなたは・・・自助力 100点
- 【解説】
Aさんに悪気はないのでしょうが、無自覚に自分の不満の中にあなたを巻き込もうとしています。安易に「そうなんだ」とAさんに賛成するような発言をしていると、あなた自身の評価が下がることもあり得るでしょう。ここは、Aさんに自然に話を止めてもらい、且つAさんと自分とは仲はいいけど、考え方は違うということをAさんにも周りにも分かってもらう必要があります。
解答のように「私は○○だと思う」と主体的な話し方をすると、自分と相手との意見の線引きができ、相手のペースに巻き込まれにくくなります。また、「Aさんは、○○と思うんだね」と相手の言ったことをそのまま返すことで、「それはあなたの考えですよね」と、お互いに適切な距離をとった捉え方をすることができます。これは相手の考えにただ賛成するのではなく、「あなたの考えは分かりました」と、相手のことを受容していることにもなります。(1)Aさんの考えをそのまま繰り返す。(2)主語をつけて距離をとる。(3)そして自分の考えを伝え、違うことをアピールする。この3つをポイントにAさんと関わってみましょう。
※このページに掲載されている情報は、2010年9月2日現在のものです。
執筆・監修プロフィール
執筆/青山克子先生
青山メンタルサロン、
青山花セラピストスクール代表。心理カウンセラー、産業カウンセラー。草月流師範の経験から、アレンジされた花を通じ活けた人の無意識のココロのメッセージを読み取る「フラワーサイコセラピー」という分野を確立。著書に「スタイリストのための接客心理学入門」(サロンニューズマガジン社)など。
監修/山本晴義先生
横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長。医学博士、認定産業医、公認スポーツドクター、産業カウンセラー。心理医学、産業医学、健康教育学が専門。
自らジョギングなどによる積極的なストレス解消を実践している。「ストレス一日決算主義」(NHK出版)、「ストレスチェックノート」(法研)など、著書・監修書多数。好評連載中の「ココロの予防注射」も監修。
関連リンク
- 参考文献
- 「ストレス一日決算主義」(山本晴義著、NHK出版生活人新書、672円税込)
- 「メンタルサポート教室」(桃谷裕子・山本晴義(共著)、新興医学出版社、2,100円税込)
- 「メンタルヘルス対策の本」(山本晴義・曽田紀子(共著)、労務行政、2,000円税込)
- 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト『こころの耳』