(解説)
苦境に立たされた人を強引に救ってあげるのも、大人のコミュニケーション力の大切な役割です。大人の慰めにおいて、客観的な評価なんてものは、気にする必要はありません。大切なのは、相手がホッとする受け止め方をして、それを言葉で伝えてあげること。
本人だって、緊張でしどろもどろだったことは自覚しています。1のように「明らかに緊張でしどろもどろだった」と認めてしまうのは、あまりに残酷。2も、慰めてあげようという気持ちは伝わるかもしれませんが、ちょっとわざとらしいかも。非難してしまう3は、まったくの論外です。
大人の同席者としては、4のように、本人が最後の希望を託しているであろうポイントを突いてあげましょう。実際、半端に流暢なスピーチより、しどろもどろなほうが心がこもっているように聞こえたりします。「いいスピーチ」かどうかも、聞く側が勝手に判断すればいいので、けっしてウソを言ったことにはなりません。 |