| 通常、誰かが、心の不調を感じて悩んでいるとき、その兆候や変化に気付くのは、多くの場合、その人と生活を共にしている家族か、職場の人たちでしょう。仮に家族が気付いた際は、本人との距離が近すぎるために“悪影響を及ぼす”ことがあります。現代は、まだまだ心の病気に関する理解が十分ではないため、それに伴う誤解や偏見が生じることが少なくありません。
「うちの家系から心の病を患うものが出るはずがない」「世間体が悪い」などの理由から、専門機関でも手に負えないほど症状が悪化するまで放置されてしまう事態もまれではないようです。
心の不調や病気と呼ばれるものは、一般的に初期に適切なケアを行えば、比較的スムーズに社会生活が営める程度の健康状態を取り戻すことができます。しかし“様子を見る”という気持ちから、何もせずにそのまま時間だけが経過していくと、結果的に不調を長引かせることになり、回復に時間を要することになります。これは非常に残念なことです。
心の病気は、決して特別なものではありません。ストレス性の胃炎や不眠傾向は、多くの方が体験していることではないでしょうか。また、「うつ病は一生のうちに5人に1人はかかる可能性がある」という統計もあります。
まずは、わたしたち1人1人が、先に述べた残念な事態に陥らないように、病気に対しての理解を深め、認識を新たにしていくことが「鍵」となるでしょう。
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