| Aさんいわく「1つの仕事を任されると、納期が迫っているかどうかに関係なく、とにかく素早く仕上げたいのです。ある特定の仕事に割く時間が長引けば長引くほど、次第に飽きて嫌になってしまうので」Aさんの話を聞いているだけで、こちらも疲れてしまいそうな仕事の仕方です。休日でも同様に、TOFELや資格取得のための準備に余念がないとのこと。同僚がたまに「突然疲れることはないの、無理してない?」と尋ねてみても「いいえ、忙しくしている方が体調がいいんです」と、Aさんはさらっと答えていたのでした。ところが――。ある大きな仕事がひと山越え、数カ月ほど経過すると、Aさんは突然、仕事もプライベートも何もする気が起きなくなってしまいました。まるでガソリンが切れた自動車のように…。疲れ知らずのAさんにとって、この状態は理解しがたく、混乱の中、カウンセリングルームを訪れてきました。
Aさんが感じた消耗感は、バーンアウトの典型的な症状の一つです。バーンアウトを一言で説明すると「ある日突然、意欲が燃え尽きてしまうこと」。元気で働いている人ほど、バーンアウトに陥りやすく、これまでの意欲まんまんの様子と、その後の落ち込みの落差が非常に激しいという特徴があります。
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