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  こころのSOS
提供・監修:ピースマインド
災害と心の健康との関係

新聞・テレビを注意深く見てみると、毎日のように日本国内、さらに世界のどこかで災害は起きています。にもかかわらず、私たちはあたかも自分の身には降りかからないに違いない、そうであってほしいという思いで生活しています。しかし、災害は誰にでも起こり得る可能性を持つものなのです。

災害から思い浮かべるもの
「災害」という言葉から、皆さんは何を思い浮かべますか。まず、ぱっと出てくるのは、新潟県の中越地震でしょうか。時間をさかのぼれば阪神・淡路大震災、オウムサリン事件、カレー毒物混入事件など…。災害は『広辞苑』では「異常な自然現象や人為的原因によって、社会生活や人命の受ける被害」と定義されており、大まかに2つの災害に分けることができます。具体的には自然災害として地震、台風、火山噴火、洪水など、人的災害として交通事故、性的被害、誘拐、殺人、テロ、戦争などが該当します。
今回は、災害のうち、自然災害に的を絞って「心の健康」への影響と対策を考えましょう。自然災害により、心の状態はどのようになるのでしょうか。
1)心的外傷によるストレスは自然災害に限らず、強制収容所、戦争・紛争、人質、性的被害など個人の心的耐性にかかわらず共通に見られるものです。死やそれに近い危機的極限状況に遭遇し恐怖心、無力感に陥ります。このような状況に遭遇した人ならば誰でもが示す自然な心の反応なのです。
2)何十年もの年月を過ごしてきた住まい、それを取り囲む生活環境、そして大事な家族、あるいはペット、家族からの形見、思い出など、本人にとって愛着のある存在や物を失うことを精神医学では「喪失体験」といいます。災害は私たちの生活を根底から揺さぶり、上記のような、私たちにとってかけがえのないものを奪ってしまうのです。
3)被害に遭遇したそのときから、個人の中と外とで相互に関係しながら、めまぐるしい変化が生じ、その後の避難所生活や新しい生活環境が2次的ストレスとなることが予想されます。水道、電気、交通機関などのライフラインの機能停止は生活に支障をきたし、そこから健康問題に発展することも多くあります。事実、今回の新潟県中越地震においても、震災後の避難所や車中生活で命を落とす方が時間の経過とともに増えている状況です。
専門階への相談
多くの場合、被災者にとって災害は人生の中で大きく影を落とす衝撃的な体験となります。その分、自分の中の不調を不調としてとらえることができなかったり、たとえ気が付いてもそれを自分だけの異常であると考え、周囲に知られまいとする心理が働くものなのです。
さらには当事者だけではなく、それを支える者が心的外傷の知識が十分でないと被災者の心の傷や負担を軽減できないままとなります。放置が続くと、問題の長期化・重篤化へと進む恐れがあります。援助を求めることに対して、本人は抵抗を感じることもあるでしょう。しかし、援助が必要であることと、性格の弱さは関係しないことをここで強調しておきたいと思います。
以下では大澤智子氏の研究(1999年)を参考に筆者がアレンジしたチェックリストを紹介します(ここで参考にさせていただいた文献は本文の最後に掲載)。
災害前後やこれまでの状況として、当てはまる項目はありますか?
1)心的外傷によるストレスは自然災害に限らず、強制収容所、戦争・紛争、人質、性的被害など個人の心的耐性にかかわらず共通に見られるものです。死やそれに近い危機的極限状況に遭遇し恐怖心、無力感に陥ります。このような状況に遭遇した人ならば誰でもが示す自然な心の反応なのです。
2)何十年もの年月を過ごしてきた住まい、それを取り囲む生活環境、そして大事な家族、あるいはペット、家族からの形見、思い出など、本人にとって愛着のある存在や物を失うことを精神医学では「喪失体験」といいます。災害は私たちの生活を根底から揺さぶり、上記のような、私たちにとってかけがえのないものを奪ってしまうのです。
3)被害に遭遇したそのときから、個人の中と外とで相互に関係しながら、めまぐるしい変化が生じ、その後の避難所生活や新しい生活環境が2次的ストレスとなることが予想されます。水道、電気、交通機関などのライフラインの機能停止は生活に支障をきたし、そこから健康問題に発展することも多くあります。事実、今回の新潟県中越地震においても、震災後の避難所や車中生活で命を落とす方が時間の経過とともに増えている状況です。
災害後3週間以上にわたり、災害前には見られなかった以下の事項が自覚症状としてありますか?
うつ病などの気分障害の原因には様々な因子があげられ、ケースによっては複数の因子の組み合わせで障害を引き起こすことがあります。また、ある特定される因子が障害のはじまるきっかけになることもあります。よく見られる因子として次のようなことがあげられます。
4)悪夢にうなされる
5)注意力低下・散漫
6)ささいなことにいらいらし、すぐに怒る
7)どもり、チック症(肩などの筋が不随意的に急激かつ律動的に収縮を反復する症状)など
8)何かに執拗(しつよう)にこだわる。過度な不安・恐怖
9)頑固・強情
10)強迫的行動や儀式
11)不眠傾向(寝付きが悪い、途中で目が覚める。早朝に目が覚めて、その後寝付けないなど)
12)継続的な身体症状(頭痛、腹痛・胃痛などの胃腸障害、めまい、微熱・発熱など)
13)気分が落ち込むことが多い、常に落ち込んでいる。情緒不安定
14)フラッシュバックがある(災害時の状況をふと思い出して、感情のコントロールが効かなくなる)
上記項目の中で7つ以上当てはまる場合は、専門家に相談に行くことをおすすめします。また、7つない場合でも「特定の状態・症状が強い」「頻繁に死について考える」「今後への不安が大きい」などの場合は、専門家の援助を得る必要があります。
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