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  こころのSOS
提供・監修:ピースマインド
アニマルセラピーの効果とは?
アニマルセラピーの効果(HOW TO健康管理H13年10月号より抜粋)

アニマルセラピーの概要や利点について前回ご紹介しました。では、100人中100人が皆、動物によって身体的・精神的に良い効果を期待できるかというとそうではありません。心身の状態や体質によっては、悪化に結びつくこともあります。

◆身体疾患を悪くする場合
免疫機能が低下している患者に対しては、動物からの感染を防がなければなりません。動物たちの健康状態や雑菌検査を厳しく行い、注意深いチェックをしていることで利用可能となる場合がありますが、動物関連各種のアレルギーに対してはアレルギー反応検査を事前に行い、その結果に対応することが重要になります。

◆精神疾患を悪くする場合
極めて精神疾患が悪化している最中(極期)の患者に対しては動物やボランティアなどと触れ合うことが重荷となり、触れ合うことができなければならないと思ったりして、新たなストレスが生まれることとなる場合があります。

◆動物が嫌いな人
嫌いといっても嫌いである度数の高低は多様ですが、特に動物にトラウマを持っている人に対して、しつこく動物を触れ合わせるようにしては人間関係もしくはそれ以外のものも悪くなる場合もあります。動物恐怖症(強迫神経症)の患者は理性に反し動物を見るだけで汗が流れ出し、吐き気やふるえまで起こり、パニックに陥ってしまう場合もあります。

◆動物に妄想を抱く患者
「動物が患者自身の悪口を言っている」「動物が患者の心を見透せる」「自分(患者自身)は動物の心を全て分かる」「動物が話している」などの多様な妄想を抱く患者にとっては、動物が気持ち悪い存在となり、暴力行為や自殺、逸脱行動にまで発展する場合があります。

◆動物に危害を加える患者
アニマルセラピーでは動物がストレスを感じ、精神疾患にかかる動物までいます。患者は動物の扱いに慣れていないがゆえに、動物を傷つけてしまうことも考えられますが、明らかな動物に対しての暴力行為や、人間に対してと同じような精神的虐待を与える患者に対して、アニマルセラピーとして動物を近づけることは飼い主としても動物虐待をしていることと同じことになります。

アニマルセラピー(動物介在療法)が向かない状況
動物とのふれあいが様々な効果をもたらすと聞けば、ますますペットを飼いたくなるという方も多くなるかもしれません。しかし「セラピーのために動物を飼う」という考え方は本末転倒です。大切なパートナーとしての意識をもって接することから、効果は生み出されていくものであり、まして動物にストレスを与えるような生活を続け、ストレスをもった動物からアニマルセラピーなど期待できません。単に可愛がるだけのペット(愛玩動物)から人間のパートナー=コンパニオンアニマル(伴侶動物)へと動物に対する意識が変わりつつある今だからこそ、あらためて人と動物との関わり方を見直すきっかけが必要かもしれません。
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