日本の精神科医療の現場で初めてアニマルセラピーを実施した横山章光氏(現・大和市立病院)が動物とふれあうことが人間に与える効果をまとめた内容が以下のとおりです。また、横山氏によるとこれらの利点は互いに関連し合い、更なる相乗効果をみ出すそうです。
◆生理的利点
・病気の回復・適応、病気との戦い
・リラックス、血圧やコレステロール値の低下
・神経筋肉組織のリハビリ(特に乗馬療法)
・生活リズムを作る
◆心理的利点
・元気づけ、動機の増加、活動性(多忙)、感覚神経
・リラックス、くつろぎ作用
・自尊心・有用感・達成感(特に乗馬療法)責任感などの肯定的感情、心理的自立をを促す
・ユーモア・遊びを提供する
・親密な感情、無条件の受容、他者に受け入れられている感じの促進、
・感情表出(言語的・非言語的)、カタルシス作用
・教育効果(子供に対して)
・注意持続時間の延長、反応までの時間の短縮
・回想作用
◆社会的利点
・社会的相互作用、人間関係を結ぶ「触媒効果・社会的潤滑油」
・言語活性化作用(スタッフや仲間との)
・集団のまとまり、協力関係
・身体的、経済的な自立を促進する(盲導犬・介助犬・聴導犬など)
・スタッフや家族への協力を促す
相乗効果の例をあげると、人間が動物に対しての働きかけをしようとする意欲を持つ→日常の運動や動作が多くなる→動物に対する話しかけにより発語が増える→人と人との間にも動物の話題によりコミュニケーションが活発になるという状況です。動物を飼っている方には思い当たる部分があるのではないでしょうか?
この他、欧米の研究報告や日本では99年に筑波大学の斎藤具子氏ら研究グループの発表による効果が挙げられます。
・ペットを飼っている人の方が飼っていない人より収縮期血圧及び血清中性脂肪値が低く、心筋梗塞後の1年生存率も高い。
・精神打撃によるストレスが加わった場合、ペットを飼っている人の方が飼っていない人よりも通院回数が増加しづらかった。
・アルツハイマー患者の治療にも効果が認められ、患者の社会性を高め、介護者の負担を軽減する可能性がある。
・病院などの長期療養患者や施設入所者が、動物の訪問をきっかけに会話や交流ができることを目的とする。
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