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  こころのSOS
提供・監修:ピースマインド
「アダルトチルドレン」について

アダルトチルドレンとは本来、アルコール依存症を抱える家族の中で育った大人たちのことを指していたのですが、近頃では、両親の離婚、家庭内暴力などといったさまざまな問題を抱えた家族の中で育った、心や人間関係について悩みを抱いている人たち全般を指しています。また、アダルトチルドレンとは病名ではありません。

さまざまな障害や問題を抱えた家族で育つというのは、いったいどのような体験なのでしょうか? 依存や強迫観念など自分のことで精一杯である両親の、子供に対する態度や行動は、矛盾したものだったり、混乱させるような内容だったり、傷つけるようなものだったりすることが多いと考えられ、むやみに愛情を注ぐときもあれば、時には激しく拒絶したり無視したりするといったような、不確かなものである場合が多く見られます。

そのような両親は、まだ幼い子供に対して大人同様の責任感を要求し、「自分のことはできて当然」といったメッセージを送っているのです。そうしたプレッシャーに対して子供は無力感を味わい、混乱します。子供らしさが受け入れてもらえない家族の中で育っていった子供は、成長の過程を急がされてしまいます。そのような環境の中で子供は適応し、生活技術を身につけますが、成長するにつれて人間関係などに悩みを抱きはじめます。そして成人してからも、誰もが感じる程度のストレスに圧倒され、無力さに悩んでしまうのです。アダルトチルドレンとは、そういった頼りない、子供の頃からの葛藤を克服することのないまま成長してしまった大人たちなのです。

アダルトチルドレンは、人と接するのが苦手です。自分を守るため、人を喜ばせることに自らのアイデンティティーを犠牲にしてしまい、つねに受身の姿勢でいることが多いのです。 また、強い責任感をつねに抱いていている上に、人のことにばかり気をとられているため自分のことがおろそかになり、自分のために何かをするということや、自分の我を通すなどといったことに罪悪感を抱いてしまいます。他者からの批評などに対しても過剰に反応し、すべて脅迫として受け止めてしまいます。

さらに、普段から孤独感に悩まされ、人から見捨てられたり、感情的に突き放されることに恐怖を抱いており、それを防ぐためには何でもしようとするのですが、どうしても子供の頃の親との関係に似た不安定な人間関係しか保つことができない場合も多いようです。もっと破壊的なケースになると、そういった刺激が病みつきになり、うまくいく人間関係も自ら狂わせてしまったりもします。

子供の頃にいくつかの感情を抑えることを身につけたのですが、大人になってからはそれを感じることができなくなってしまい、愛情と同情の区別がつかなくなることもあります。その結果、自分が「助けられる」と思う相手しか愛せなくなり、アダルトチルドレンどうしで結婚することも珍しくありません。こうした緊張感の中で生活していると、毎日が空しく感じられ、アルコールやギャンブルに救いを求めるようになります。また、摂食障害、引きこもり、自己破壊的行動、暴力などの問題を抱える場合も多くあります。

カウンセリングでは、幼児期の体験、家族の性質、嗜癖などに焦点をあてます。アダルトチルドレンの人たちの悩みを解消するには、問題を抱えた自分の家族のパターンを理解し、その家族内で身につけた習慣がどのように今の生活に影響を及ぼしているのかを理解することからはじまります。自分が家族の問題の犠牲になっていることを受け入れ、自らに焦点をあて、感情を思い出し、それを発散させることで過去から解放させるのです。

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