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  カウンセラー'Sコラム
 
佐藤綾子先生
佐藤 綾子
博士(パフォーマンス学・心理学)
日本大学藝術学部教授
国際パフォーマンス研究所代表
社団法人パフォーマンス教育協会(国際パフォーマンス学会)理事長
「佐藤綾子のパフォーマンス講座R」主宰
著書147冊。最新刊「ひとり上手は100人上手!」5/21発売(主婦の友社)、「願いがかなう8つの習慣」6/2発売(ダイヤモンド社)。 社会人のための自己表現養成講座「佐藤綾子のパフォーマンス学講座R」は体験入学ができます。 お気軽にお問合わせください。詳しくはhttp://www.spis.co.jp
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新しい職場環境での人間関係の作り方
人間関係において、関わり始めの印象はとても大切です。あなた自身が生き生きと働けるように、次の3つの点に気をつけましょう。
1「場」と「関わり」をふまえて行動する

まず「場」と「関わり」という不思議な言葉ですが、私たちがどこかの職場に入った時に、そこがフォーマルなのかフレンドリーなのか、それによって私たちの自己表現を変える必要があります。
たとえば、私の本の読者であるC 子さんは、とても明るくて元気な女性です。彼女は派遣先でも当然それが歓迎されると思っていました。
そこで、サービス精神満点で、大声で笑いながら「あら、面白いですね」「おかしいですね、私も同じ経験がありますよ」と周りの人々にあいづちを打っていたそうです。ところが、「今度来たC子さんはちょっとはしゃぎ過ぎだね」と反感を買ったというのです。これが本当の「場違い」。つまりその会社は、伝統的な利益追求型の会社で、きちんとした静かで真剣型の人が好まれるフォーマル系の「場」だったのです。大声で笑うことや雑談が余計な騒音となったのでしょう。
もう一点の「関わり」については、笑うに笑えない話があります。某大手製薬会社のF 社長が自社のエレベーターに乗ったとき、新入社員が「3 階押してください」と言ったというのです。社員が社長の顔を知らないはずはありません。でも、職場での上下関係をよくわかっていないと、相手に対するものの言い方で失敗します。
さらに、名刺上の肩書きと実際の力関係がずれているといった微妙な人間関係の会社もありますから、自分と目の前の相手との「関わり」については、あなたがしっかりと自分の目で確認したほうが無難です。
2「迎合型」ではなく、「順応型」の人間に

「迎合型」は、ストレスをためる大きな要因となるので要注意です。 本当は納得できないことを頼まれてしまったのに、どうもはっきりNOとは言いづらくズルズルと引き受けたり、相手が気を悪くするだろうと、わからないときでもわかったふりをして引き受けて、後で自分が頭を抱え込む。こんな傾向が迎合型性格の特徴です。相手に合わせたつもりなのですが、その付けはズシリと自分にのしかかり、ストレスがどんどん大きくなっていきます。さらに悪いことに、そんなあなたの様子をどこかで第三者が見ているのです。そして「あの人はできない仕事でも引き受けてしまう性格だな」ということを見抜いて、その人からも再利用されてしまいます。一人に利用されて次々に利用されるというのが迎合型性格の特徴です。心の中で「おかしい、できない、難しい」と思ったら、それを素直にお伝えしましょう。そして「それはこの点が難しいので、ここを教えてくださればなんとかなります」というふうに補っていくようにすれば、誰からも好かれ、かつ仕事を教えてもらえ、素晴らしい価値ある社員だと周りから評価されていくことになるでしょう。これが環境へ「順応」するということです。
3「ATT」でコミュニケーション

そして、最後の極めつけが「ATT」です。A(明るく)T(楽しく)T(ためになる)。簡単なことです。できあがった組織に入ってきた人が暗い顔をしていて「言われたことだけをそつなくこなせばいいでしょ」と言わんばかりに殻に閉じこもっていると、周りの人は次第に離れていきます。何か頼まれたら「その仕事を与えてもらえてハッピーです。自分の勉強にもなりますからがんばります」と言いましょう。そして「相手のためになる」情報をどんどん提供していくのです。人間関係(relation -リレーション)の語幹は、latio(ラテン語で運びくるの意味)です。relation は、再び運びくる、つまり、運んだり運び返したりを意味します。よい自己表現、明るくて楽しくてためになる自己表現のボールをあなたが投げていけば、周りからも同じような自己表現が返ってきます。そのやりとりの中で、よい人間関係という最後の果実が実っていくのです。自分からはいい球を投げないで「あなたからはいい球を投げてちょうだい」というのでは、次の派遣の再更新が難しくなってしまいます。
「場」と「関わり」を考え、迎合型性格にはならず、ATTで自分の言いたいことをきちんと表現しながら、楽しく仕事をしてみませんか。
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