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HEART
  カウンセラー'Sコラム
提供・監修:ピースマインド
ストレス反応と呼吸法によるリラクゼーション
カウンセラー 谷地森久美子
ストレスに対するからだの反応
体に外からくる暑い・寒いなどの刺激、体の内部におこる情動などストレッサーが加わると、その刺激が中枢に達し、交感神経を通じて副腎皮質に作用してアドレナリンが分泌されます。アドレナリンは血管に送られ、全身に分配されて交感神経を刺激して交感神経がつかさどる内臓を刺激したり、皮膚の血管を収縮させたりします。また、アドレナリンは脳の下垂体前葉に働きかけ、脳前葉から副腎皮質刺激ホルモンの分泌を促し、副腎皮質ホルモン分泌が促進されます。

近年、脳の働きが解明されつつあり、副腎皮質ホルモンは精神を不安定にさせ、うつ病を発生させる因子となることや、脳の神経系を破壊する作用があることが確認されています。精神の安定を保つセロトニンという物質が減少してしまうのも副腎皮質ホルモンがセロトニン神経系に影響を与えてしまうからなのではないかということが言われています。ですから「心の不調」は体の反応による身体的なものという考え方もできます。

自律神経機能、脳の神経系への影響から引きおこされる病気や症状として、身体的には偏頭痛、気管支喘息、胃・十二指腸潰瘍、過敏性大腸炎、高血圧、狭心症などがあります。心をリラックスさせておくことは、心身両面の健康にとても大切なことと言えるでしょう。

呼吸法の効果
心身の健康に、自律神経である交感神経と副交感神経がバランスよく働くことが大切です。交感神経は、興奮・緊張した際などに活発に働き、副交感神経はリラックスした状態で活発に働きます。ストレスによる興奮・緊張の刺激は、交感神経を活発にし呼吸筋の収縮を強化することから、呼吸が速く、浅くなっている状態をおこします。

ヨガなどでも行われていますが、呼気中心の呼吸、呼吸の呼気(吐き出す)を意識的に行うことにより、副交感神経の働きが活発になり、そういった状態を緩和させる効果があります。浅い呼吸をしていると、炭酸ガスが肺から出ていかず、血液中に残るようになり、血液が弱酸性に傾きます。最大限に息を吐き出すことにより、炭酸ガスを吐き出し、十分な酸素を体内に取り込み、血液は健康体である弱アルカリ性となります。

また、酸素が必要な脳に十分な酸素が送られ、脳の働きが活発になることが期待できます。さらに、交感神経は免疫機能を抑制し、副交感神経は免疫機能を亢進させることがわかっており、副交感神経の働きを高めることにより、風邪をひきにくいなど、病気予防効果が期待できます。

呼吸方法
1)背筋をのばす
2)おなかの奥から胸全体の順序で意識し、大きくめいっぱい息を吸い込む
3)おなかに力を入れることを意識しながら、ゆっくりとめいっぱい息を吐き出す
(この時に、嫌なことなど吐き出したいことをすべて吐き出す気持ちですると効果的です)
※1回の呼吸は1〜3回でOK。朝・昼・夜、1日3回くらい2〜3週間続けることで、自立神経機能改善の効果が期待できます。また、一次的に緊張を緩和したい時にも効果的です。
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