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HEART
  カウンセラー'Sコラム
提供・監修:ピースマインド
心と体の関係について
精神保健福祉士:三輪澄代
目には見えにくい心の状態

ストレスの時代といわれて久しくなりますが、その傾向はますます強くなっているのではないかと思います。人は生きている以上誰でも多かれ少なかれストレスを抱えており、適度なストレスはむしろ良いとさえ言われます。けれども目に見えにくいストレスは知らず知らずのうちに溜まってゆき、それが主な原因でいわゆる「体の病気」に繋がってしまうということも多くの人が知るところです。

また、子どもの場合には、「学校に行きたくない」と感じはじめて、朝になるとおなかが痛くなるなど体の症状に出てくることも多いですね。受診をしても「異常ありません。精神的なものですよ」などと言われてしまいます。いわゆる「病気」ではないけれど何となく体の調子が思わしくないということは多くの人が経験されていると思います。これは単なる気のせいでしょうか?いえ、朝おなかが痛いと訴える子どもは本当に痛いのです。何となく体調が悪いというのも、確かに感じられる体の感じです。そんな時は気のせいだと軽くすませずにちょっと心の中を覗いてみましょう。
このように目には見えにくい心の状態も、体が症状で教えてくれると考えることもできるでしょう。

感情と共に確かな体の感じ

私たちは日常意識の上で物事を考えています。日常生活でこれはとても大切なことです。ところが、「何となく物事がうまくいかない」とか、「どうも苦手な人がいる」とか、「頭ではわかっているけれど…」ということがあった時、「生きにくさ」を感じる人は多いでしょう。意識の上でいくら自分に言い聞かせてみても体が言うことを聞いてくれないのです。自分のことながらなかなか思うようにならないのが人間です。

その「生きにくさ」にはやはり原因がありそうです。過去になにか怖い思いをした、あるいは心が深く傷ついた…そのような経験をした時は息苦しかったり、緊張で体が硬くなったりしており、その時の体の感じは感情と共に時をこえて何かをきっかけに再燃することもあります。意識上では気づかなかったり覚えていないことでも“体”は覚えています。そしてその体の感じはとても確かなものです。

日常生活のなかで緊張が高まったり、気分が落ち込んでいる時は、深呼吸をしながら体の力を抜いて手足を温めるだけで不思議なほど気持ちに余裕ができて楽になります。こうやってみると、心と体は密に繋がっていることがよくわかりますね。

カウンセリングで感じる「今、ここでの体の感じやイメージ」

カウンセリングの場では時に、上記のようないわゆる認識できる体の症状とは少し違った「今、ここでの体の感じやイメージ」に触れることによって、自分の有り様(よう)が実感できます。心理的に混乱したりパニック状態にある時は、カウンセラーとの信頼関係の中で、自分にとって「安全で安心な場」を確保し、優しく丁寧に体の感じを見ていってみましょう。体の感じは具体的で確かなものなので、とても納得のいくものです。自分が抱えている「生きにくさ」の解決方法は、自分だけが知っているのであり、それは必ず自分の中にあるのです。

こういう体験の積み重ねで、自分への信頼感が生まれ自己肯定感が育って自分らしく生きられることに繋がっていくのだと思います。
ストレスフルな毎日の生活の中、頭で考えることをちょっとやめて心と体に優しく触れてみることは、きっと素敵な自分との出会いがあることでしょう。

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