|
私が子育てをした?10年前までは、赤ちゃんは本当に無力で生まれてきて、ものごごろがつくのは1年も先のことと考えられていました。
ところが最近コンピューターの開発につれて、さまざまな角度からの赤ちゃん研究がなされるようになりました。超音波で妊娠中の赤ちゃんの様子を見ることができるようになったのはそのほんの1例です。
相変わらず無力のように見えるのは、体を動かす力とことばを使う力だけで、視力、聴力などいわゆる五感は鋭敏です。それに記憶力も素晴らしい。つい先日の朝日新聞家庭欄には、3歳くらいの幼児の30%が体内にいるときや出生時を記憶しているという記事がありました。うそのような本当の話です。
さらに素晴らしいのは環境に適応する力と学習能力です。赤ちゃんはすでにお腹の中にいるときから、お母さんの気持ちにつれて変化する羊水の状態に敏感に反応しているということがわかってきましたし、誕生の瞬間から今度は自分の周囲の声や音や匂いや空気の動きなどをじきに覚えていくことができます。また、受動的に刺激を受けているだけでは決してなく、能動的に周りに働きかけているのだということも分ってきました。
赤ちゃんは主としてお母さんによって命を支えられているので、お母さんの動きには殊のほか敏感です。自分を抱いてくれたときのお母さんの感触、振る舞い、声の調子などでお母さんの気持ちの状態がよく分るようです。お母さんがリラックスしていれば、赤ちゃんもリラックスできますし、緊張していれば赤ちゃんも緊張します。お母さんの緊張を和らげようとするような赤ちゃんからの働きかけさえありますし、お母さんの反応があまりに無いときは、あきらめて赤ちゃんも無反応になったりもします。
|