2011年3月3日
風邪は治ったはずなのに、いつまでも咳が止まらない…。こんな状態が数週間続いたら、咳喘息の疑いがあるかもしれません。
咳喘息は、慢性的に咳が続く気管支の病気です。気道が狭くなり、いろいろな刺激に対して過敏になって、炎症や咳の発作が起こります。

咳喘息は、喘息に見られるゼイゼイ、ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難はありません。また、発熱や痰(たん)などの症状はほとんど出ません。
次のような症状があったら、咳喘息の疑いがあります。
咳喘息は、花粉症やアトピー性皮膚炎、小児喘息、じんま疹など、アレルギーのある人に多い病気です。室内外の温度差や、たばこの煙を吸う受動喫煙、運動、飲酒、ストレスなどのほか、ホコリやダニなどのいわゆるハウスダストが発作の要因になるといわれ、患者数は年々増加しています。
風邪に併発して起こることが多く、風邪を引いたあとに2〜3週間以上、咳が続くことがあれば、この病気の可能性があります。女性に多い傾向があり、再発を繰り返すことがあります。
咳喘息の治療にはまず、気管を広げる気管支拡張薬を使うと症状が治まります。これによりある程度、咳の症状が治まり、咳喘息と断定できれば吸入ステロイド薬での治療が開始されます。吸入ステロイド薬は副作用が少なく、血液にほとんど吸収されず、吸入剤のため直接気道の炎症を抑えます。
症状が改善され、すぐに治療を止めてしまうと再発することがあるので、数カ月間は治療を続けるようにしてください。また、咳喘息の30%が喘息へ移行するといわれることから、早い段階での治療が大切です。特に吸入ステロイド薬の使用は、喘息への移行を予防する薬としても効果があります。
吸入ステロイド薬のほかに、ロイコトリエン拮抗薬という抗アレルギー薬が良い効果を発揮する場合もあります。
咳喘息の予防は、発作を引き起こす要因を避けることから。日々の生活に気を付けましょう。
※このページに掲載されている情報は、2011年3月3日現在のものです。
