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ヘルストピックス

2012年1月19日

カラダメンテ

症状の悪化を防ぐ「花粉症」対策

マスクやゴーグルで花粉を防御しても、毎年ひどい症状に悩まされる花粉症。早めの対策で、症状を軽く、また発症の期間を短くすることができます。花粉症に悩まされている方は早めに医師や薬剤師に相談してみましょう。

花粉症はアレルギーの病気

花粉症は「季節性アレルギー性鼻炎」「季節性アレルギー性結膜炎」とも呼ばれ、花粉が抗原(アレルゲン)となって免疫反応が起きてしまう、アレルギーの病気です。くしゃみ、鼻みず、鼻づまり、目のかゆみといった諸症状に悩まされますが、これらは身体に侵入した花粉を排除するための、免疫による身体の自然な反応なのです。

関東地方では、スギ花粉は2月~4月、ヒノキ花粉は4月~5月、イネ科の花粉は6月~8月、ブタクサやヨモギなど雑草類の花粉は8月~10月に飛散します。
これまで花粉症にかかっていなくても、花粉を吸い込む機会が増えると、体が花粉に対する抗体を作ってしまう可能性も高まるので、なるべく花粉に接しないことが重要です。

対策は症状が出る前に

花粉症は早めに治療を受けることも大切です。症状が出る前の初期療法によって、シーズン中の症状を軽くするだけでなく、症状が現れるのを遅らせ、症状の終了を早められるので、併用する薬の量や使用回数を少なくすることができます。
住んでいる地域の花粉飛散マップ等をチェックして、花粉が飛び始める2~3週間前の受診をお勧めします。

●花粉症の治療薬

花粉症の治療には下表のように、その時期や症状に合った薬があります。早めに医師や薬剤師に相談して治療プランを立て、自身にあった薬をみつけてもらいましょう。いずれの薬も使用上の注意を守って正しく使用することが大切です。

症状/時期 薬の種類 使い方 薬の働き/効果
症状が出る前に 抗アレルギー薬 内服薬
点鼻薬
点眼薬
花粉によって刺激を受けた細胞から、アレルギー反応として放出されるヒスタミンなどの分泌を抑え、症状を出にくくします。効果が現れるまでに2~3週間かかるので、早めに服用する必要があります。
症状が出てから
(改善と維持に)
抗ヒスタミン薬 内服薬
点鼻薬
点眼薬
くしゃみ、鼻水、かゆみなどが出たときに用いられ、ヒスタミンに先回りして末梢神経に密着し、ヒスタミンが近づくのを邪魔します。
内服薬には、第1世代と呼ばれ、市販薬にも配合されている古いタイプと、第2世代と呼ばれる新しいタイプの2種類があります。第1世代は服用して早く効果が現れますが、第2世代は効果が現れるまでに第1世代よりも時間がかかると言われています。ただし、眠気やダルさといった副作用は、第2世代のほうが少なくなっています。
血管収縮薬 点鼻薬 鼻に噴霧する点鼻薬で、粘膜の血管を収縮させて粘膜の腫れを取り除き、鼻づまりに効果を示します。使い過ぎると鼻づまりが強くなるときもあるので、最小限の使用にとどめます。
抗ロイコトリエン薬
抗トロンボキサン薬
内服薬 ヒスタミンと同様にアレルギー反応により放出される、ロイコトリエン、またはトロンボキサンの分泌を抑え、鼻閉の改善、鼻汁の改善に効果を示します。
効果が現れるまでに1~2週間かかるので、症状が出る前の初期治療として使用されるケースもあります。
症状が強いときに ステロイド薬 内服薬
点鼻薬
点眼薬
別名「副腎皮質ホルモン」とも呼ばれ、ホルモンであるステロイド薬は多くの作用を併せ持っていますが、主に炎症を抑える、アレルギー反応を抑えるために、喘息の治療をはじめ、皮膚の病気などでもよく用いられます。優れた効果の反面、副作用も出やすいことから敬遠されがちですが、花粉症のどのタイプの症状にも効果がみられます。
内服薬は短期間、症状が重いときのみの使用が基本ですが、点鼻薬は継続的に使うことで症状を出にくくしたり、鼻閉を改善する作用もあります。点眼薬は眼圧を上げてしまうことがありますので、注意が必要です。

症状を悪化させないセルフケア

花粉症の症状は日々の健康管理や生活を見直すことで、軽減させることができます。

  • 外出は控える
    花粉情報などをチェックし飛散の多い日は外出を控えましょう。
  • 室内に花粉を持ち込まない
    飛散の多い時はドアや窓を閉めておく、洗濯物や衣服についた花粉は外で払うなど、室内に花粉が侵入するのを防ぎましょう。
  • 規則正しい生活を心がける
    睡眠不足や生活時間が不規則になると、自律神経系が乱れ免疫力が低下し症状が出やすくなります。
  • 風邪をひかない
    風邪をひくことで、鼻の粘膜が傷つくと症状の悪化を招くことがあります。
  • お酒を飲み過ぎない
    飲酒によって鼻の粘膜の血管が広がり、鼻づまりを悪化させます。
  • タバコは控える
    喫煙も鼻の粘膜を傷つけ、症状を悪化させます。
  • 気温の変化に注意する
    気温の急激な変化は鼻の粘膜を刺激して症状を悪化させます。マスクをつけることで、花粉を避けるだけでなく気温の変化を緩和させることができます。

※このページに記載されている情報は、2012年1月19日現在のものです。

解説してくれたのは

竹内聡美先生
竹内聡美先生
東京女子医科大学卒業。
東京女子医科大学呼吸器内科学教室、日本テレビ放送網(株)本社専属産業医、本社診療所長を経て、白金呼吸器・アレルギー科クリニックを設立。
平成23年より日本橋内科・アレルギー科クリニックを開業。
アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、蕁麻疹、アナフィラキシーなどアレルギーに悩む患者さんを総合的に診療できるクリニックを目指している。また、専門的な診療にとどまらず、内科プライマリケア全般を手がけ、また産業医としての経験を生かして、働く方々の健康維持に貢献できるよう尽力している。

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