2011年3月17日
現代社会はストレス・スパイラル。
脱却のためには、その日のストレスを翌日に持ち越さない工夫が必要です。
ストレスを溜め込んで苦しさを倍増させてしまう前に、自分に合った日々のストレス発散法をみつけておくといいですね。

生活習慣病に代表されるように、世に蔓延する多くの病気は、その原因にストレスが関係しているとされ、中にはストレスを理由にズル休みをしたり、仮病を企んだり、自分に都合のいい手段として利用する人まで登場しています。
その結果、今度は周囲の人が新しいストレスを抱え込むなど、連鎖的に終わりのないストレス・スパイラルに陥っているということが言えるかもしれません。
多くの人は、ストレスから逃れようと努力をしていますが、そこにはまた新たに、逃れようとするストレスが発生し、いつまでたってもその状況から脱出することができず、逆にストレスを溜め込んでいく傾向にあります。
こうした悪循環から脱出するにはどうしたらよいのでしょうか。その答えは、「ストレスから逃げようとしない」ということに尽きるのです。
ストレスは、溜めさえしなければ問題はありません。適度なストレスは私たちに適度の緊張感を与えてくれるので好都合なこともあります。ただし、ひとたび溜まり始めたらこれは問題です。たちの悪い借金のように雪だるま式に膨れ上がり、自分一人ではどうすることもできなくなってしまいます。
よく、「ストレスの発散は週末のゴルフで」などと言う人がいます。それで本当にストレスが発散できるのであれば問題ありませんが、ストレスが溜まっていれば、週末まで待つ余裕などありません。こうした先送りは非常に危険です。その日のストレスを翌日に持ち越さない工夫が必要なのです。
ぜひ「ストレス一日決算主義」という考え方を実践してみてください。
その日のストレスをその日のうちに発散できれば、ストレスから逃げる必要はありませんし、ぐっすり眠って元気回復、毎日の仕事もはかどって、心の健康も保たれ、結果的には人もうらやむ好循環となります。人にうらやましがられるようになればこっちのものです。しばらくはストレスの心配はしなくて済むはずです。
下表はストレスを効果的に取り除くおすすめの解消法です。
STRESSの綴りにちなんだもので、それぞれを組み合わせれば相乗効果が期待できます。
S = Sports(①スポーツ)
T = Travel(②トラベル)
R = Rest&Recreation(③レスト&④レクリエーション)
E = Eating(⑤イーティング)
S = Speaking&Singing(⑥スピーキング&⑦スィンギング)
S = Sleeping&Smile&Sake(⑧スリーピング&⑨スマイル&⑩サケ(酒))
①スポーツ
楽しい、明日もやりたい、と思える程度のスポーツを毎日するのがストレス発散の秘訣です。たとえ15分でも毎日続けることが大切です。わずかな時間、仕事から離れて汗をかく。その心構えを持つだけでもストレス発散の一助になるはずです。
②トラベル
都会生活のストレスは、自然の緑、空の青、草花の香りなど、自然との触れ合いで癒されます。忙しいなか無理をして旅行にいかなくても、朝、家の近所を、また昼休みに会社の付近をぶらぶらと歩くだけでも、心の安らぎに大きな栄養を与えてくれます。
③レスト
休憩です。睡眠と休憩は全く異なります。夜十分に寝ていても日中の休憩は必要です。「2時間働いたら10分休む」という習慣は、作業効率を上げるという報告があります。パソコンの前に一日中座っている生活は心を蝕みます。時間を惜しまず休憩をとりましょう。
④レクリエーション
遊びの効果です。人と人とが触れ合い、交じり合う遊びを楽しみましょう。ゲームのように一人家にこもってする遊びではなく、人間同士の信頼をベースにしたルールで楽しめる遊びを上手に生活に取り入れることが大切です。
⑤イーティング
そのまま食事のことですが、これには注意が必要です。ストレス解消のための暴飲暴食では肥満になってしまいます。大事なのは「食べることを楽しむ」という意識です。心を和ませて楽しく食べてこそ、食べることに感謝の気持ちを持つことができます。
⑥スピーキング ⑦スィンギング
「おしゃべり」と「歌うこと」は、大きい声を出すことが健康にいい、ストレス解消になるということです。メールでの会話ではなく、直接会話することで、楽しさや充実感が増します。たまには長電話をしてみるのもよいでしょう。また、カラオケも呼吸法の側面からみても理にかなった健康法です。
⑧スリーピング
メンタルヘルスで一番大事なことは「眠いときに眠ること」です。仕事に追われて眠る時間を削り、日中眠くなり、ストレスを抱える、というパターンは見直すべきです。先送りできる仕事は先送りして、早寝早起きの習慣をつけてみましょう。週末も特別ルールを設けず、リズムを崩さないことが大切です。
⑨スマイル
「笑うこと」は、横隔膜の刺激によって免疫力が高まることが知られるようになりました。
笑いは元気をつくり、コミュニケーションの面でも潤滑油となりますから、普段から意識して色々なものに接し、笑いのツボを探りましょう。
⑩サケ(酒)
最後は「酒」です。適度なアルコールは健康によいというデータはたくさんあります。ビジネスマンにとって一番手ごろなストレスの発散法ですが、飲みすぎはいけません。「適度」「適量」こうした柔軟性のある考え方が、メンタルヘルスのキーワードにもなります。
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本記事監修者・山本先生は、横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長として、世界各国の勤労者とその家族を対象に「心のメール相談」を行っています。ココロが折れそうなとき、ストレスを感じたとき、ココロの病気になる前に山本先生へ相談を。メール相談は無料です。
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