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ヘルストピックス

2011年8月18日

ココロキープ

ストレスに負けない私になる!

職場でストレスを感じても、「仕事だから仕方がない」と無理をしがち。しかし、その無理が重なると、いずれ心や身体に異変をもたらします。そうなる前に、ストレスに対処するための工夫やテクニックを知り、ストレスに負けない自分を作りましょう。

「生活の基本5要素」のバランスを保とう

日々の生活の中で、大半を占める時間が「仕事」になってはいませんか?そのために食事の時間を削ったり、睡眠時間を削ったりしてはいませんか? ストレスに対処するためには、「生活の基本5要素」のバランスを保つことが大切です。

生活の基本5要素
1.運動 1日15分程度、無理せず楽しく続けられる運動をして、いい汗をかく。
2.仕事 意義ややりがいの感じられる仕事をする。職場での人間関係をスムーズに保つ。
3.睡眠 早寝早起きを心がけ、自分に合った十分な睡眠時間をとる。
4.休養 1日の中で、ゆったりとくつろげる時間を作る。
5.食事 1日3食、規則正しく食べる。バランスの良い食事を心がける。

行動をいつもと変えてみよう

いつもと違った行動をとってみると、違う展開が生まれるかも知れません。すっかり気分が落ち込んでしまう前に、次のような行動を試してみましょう。

●早起きをしてみよう
「早起きは三文の得」と言います。少し早起きをして散歩をしたり、ゆっくりと朝食をとってみましょう。心に余裕が生まれます。

●大きな声であいさつをしてみよう
思い切って、普段よりも大きな声で「おはよう!」と元気にあいさつしてみましょう。緊張がほぐれ、すがすがしい気分になります。

●「ありがとう」という習慣を身につけよう
素直な気持ちで人に感謝しましょう。人の気持ちの温かさや優しさに気づくことで、自分も優しい気持ちになれます。

●聞き上手になろう
たとえ異論があっても、相手の話を最後まできちんと聞いてから、自分の意見を述べましょう。人の意見を無碍にする行動は、必ずあなたに返ってきます。

●笑顔を心がけよう
少し無理をしてでも、笑顔を作ってみましょう。鏡に向かって笑顔を作る練習をするのもひとつの方法です。笑顔は自分の心を元気にし、周囲を明るくしてくれます。

●積極的にチャレンジしてみよう
自分の世界を広げるため、色々なことにチャレンジしてみましょう。新しい自分を発見したり、成長を感じることで、自然と気持ちが強くなります。

●誰かに相談してみよう
一人で悩まず、思い切って誰かに相談してみましょう。ただ話を聞いてもらうだけで、心がスーッと軽くなることがあります。

●まずは行動してみよう
先のことを心配してあれこれ悩まず、まずは行動に移してみましょう。たとえ思い通りにならなくても、思い切って一歩踏み出したことで、必ず何かが得られます。

●視点や発想を変えてみよう
物事に対する見方や考え方を思い切って変えてみましょう。特に心が落ち込んでいるときは、思考の堂々巡りから抜け出すことが必要です。

「今の自分」を知って、自分のありかたを変えよう

自分を客観的にみることで、特に対人関係から生じるストレスに対処する方法がわかります。自分の性格や行動パターンを知る方法に「エゴグラム」があります。

●エゴグラムとは
自分の「心の状態」を数値化・グラフ化する性格診断テストです。アメリカの精神科医エリック・バーンが創始した「交流分析理論」という心理学に基づいて作られています。臨床心理士によるカウンセリングではもちろん、企業などが行うメンタルヘルス対策の一環としても広く用いられています。

●誰もが持つ「5つの自我」
エゴグラムでは、下図のように、人の性格を「5つの自我」(CP・NP・A・FC・AC)に分類します。どんな人にもすべての要素があり、この中のどれかが様々な場面で出てきます。「5つの自我」のうち、自分はどの部分が強く、どの部分が弱いのかを知ることによって、自分が普段、周囲の人にどんな態度で接しているかを理解することができます。

●「自分のありかた」を変えるために
例えば、NPとACが強く出ている人は、自分を抑えてでも人に尽くすタイプです。言いたいことややりたいことがあっても、それを十分に表現できないため、ストレスが溜まりやすいと言えます。スポーツをして汗をかいたり、カラオケで好きな曲を思いきり歌うなど、自分をリセットする時間を作ってみましょう。

逆に、CPとFCが強く出ている人は、常に自分の信念に従って行動し、他人にも厳しいタイプです。そのため、周囲との摩擦が生じやすいと言えます。言葉を発する前に、それがその人を傷つけはしないか、一度考えてから言うように心がけてみましょう。それによって自分自身のストレスも減ってくるはずです。

この「5つの自我」には、どれが良いとか、逆に悪いとかいうものはありません。自分の長所や短所を知り、自分のありかたを変えるための一つの指標として活用しましょう。

山本先生の心のメール相談

本記事監修者・山本先生は、横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長として、世界各国の勤労者とその家族を対象に「心のメール相談」を行っています。ココロが折れそうなとき、ストレスを感じたとき、ココロの病気になる前に山本先生へ相談を。メール相談は無料です。

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※「心のメール相談」は、横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンターの事業です。
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※このページに記載されている情報は、2011年8月18日現在のものです。

解説してくれたのは

山本晴義先生
山本晴義先生
横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長。医学博士、認定産業医、公認スポーツドクター、産業カウンセラー。心理医学、産業医学、健康教育学が専門。自らジョギングなどによる積極的なストレス解消を実践している。「ストレス一日決算主義」(NHK出版)、「ストレスチェックノート」(法研)など、著書・監修書多数。 「予防のための音楽~うつ」、「働く人のメンタルヘルス・ミュージック」(いずれもデラ)などココロを癒す音楽CDの監修も行っている。

関連リンク

  • 参考文献
  • 「ストレス一日決算主義」(山本晴義著、NHK出版生活人新書、672円税込)
  • 「メンタルヘルス対策の本」(山本晴義・曽田紀子(共著)、労務行政、2000円税込)
  • 「働く人のメンタルヘルス教室」(山本晴義、曽田紀子(共著)、新興医学出版社、1260円税込)
  • 「メンタルサポート教室」 (桃谷裕子、山本晴義(共著)、新興医学出版社、1890円)
  • 「心と体の健康教室」(桃谷裕子、山本晴義(共著)、新興医学出版社、2100円)
  • 「ストレスチェックノート ─早めに気づき、自分でコントロール─」(山本晴義監修、法研、1260円)
  • 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト『こころの耳』