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  気になる症状・悩み
監修:医療法人社団「こころとからだの元氣プラザ」
精神神経科 河本卓也
こころとからだの元氣プラザ
軽症うつ(プチうつ)
「プチうつ」はカラダからのSOS
「今日は何もかもがおっくうでやる気が起きない」「人と一緒にいたくない」「いくら眠っても疲れがとれない」。私たちが何気なく「プチうつ」と呼んでいる心やからだの不調は、実は本格的な「うつ」の入り口にもなり得るカラダからのSOSサイン。「プチ」なんてあなどらないで、自分なりの予防と対策法を見つけましょう。
憂うつ、意欲減退、イライラ、疲れ・・・
いわゆる「プチうつ」とは、医学的には「軽症うつ」といいます。憂うつ、意欲がわかない、イライラする、悲観的になる、などの精神的不調や、疲れがとれない、不眠、食欲不振、頭痛といった身体的不調がみられる状態です。「心の風邪」とも言われ、いまや5人に1人が経験している「よくある」症状ですが、放っておくと本格的なうつ病へ発展する可能性もあります。どちらかというと身体的不調が先に表れることが多いため、最初は「うつ」と自覚されにくい傾向があります。からだの不調に加えて、気持ちもなんだかさえないという状態になってきたら、「プチうつ」かも? と疑ってみましょう。
原因はズバリ、ストレスと疲労
「軽症うつ(プチうつ)」は、脳内の「セロトニン」と「ノルアドレナリン」という2つの神経伝達物質の分泌が不足して起こると言われていますが、その原因になるのが「ストレス」と「疲労」です。充分な休息(リラクゼーション)を与えられないと脳は不調を起こし、神経伝達物質のバランスを崩してしまいます。
完璧主義、几帳面・・・。「軽症うつ(プチうつ)」になりやすいのは、こんな人
「完璧主義」「自分にも人にも厳しい」「責任感が強い」「気に病むタイプ」。こんな人は心の休む暇がありません。また、「几帳面」「断れない」「面倒見がいい」といった人はからだの休む暇がありません。「軽症うつ(プチうつ)」になりやすいのは、そういう人たちです。
いちばんの薬は「休息」
「ストレス」と「疲労」が原因、ということは、「軽症うつ(プチうつ)」になったら休むのがいちばんです。休むことでストレスから解放され、疲れを取り除くことです。「休む」と一言で言っても、その中身は人によってさまざまになるでしょう。ひとり部屋にじっとこもっている方が気楽で休まるという人もいれば、誰かとおしゃべりして発散した方がストレスから解放される人もいます。自分にあった休息法を見つけることが大事です。
しかし何より、規則正しい生活を心がけ、よく寝(特に夜10時〜2時の4時間)、よく食べ(野菜を中心に)、適度に運動するのが、からだと心を健康に保つ近道です。
休めない人には「気分転換」
休む余裕がない場合のために、気分転換の方法を持っておくといいでしょう。気分転換には「発散」「没頭」「リラックス」の3種類があります。休む時間がなくても、仕事帰りに気の許せる友だちとごはんを食べたり、オフィスで好きな香りを楽しでみたり、週末はジムに行ったりすることで、小さなガス抜きができます。生活にメリハリをもって、ストレスと上手に付き合いたいものです。
気分転換の方法
・発散型 : 運動、カラオケ、ドライブ、泣く、笑う、おしゃべり、食べる、お酒、買物 etc.
・没頭型 : 料理、読書、手芸や陶芸などの創作、掃除、趣味 etc.
・リラックス型 : 入浴、アロマテラピー*、ハーブティー、ストレッチ、ヨガ、マッサージ、深呼吸 etc.
*アロマテラピー・アドバイス : リラックスしたいならラベンダー、ゼラニウム、レモンバームなど、リフレッシュにはペパーミントや柑橘系のものがおすすめ。
その他の「プチうつ」対策
・ストレスの原因を減らす工夫や努力をする
苦手な人が来たら席を立つ、締め切り時間を交渉する、できない仕事は断るなど、「無理」とあきらめずに仕事環境改善にトライ!
・思考のクセを見直す
  自分の思考の「クセ」が「プチうつ」を招いている、ということはないでしょうか。完璧主義の人は、100%を目指して挫折するより80%を完璧にこなすことを目指すとか、人の目が気になる人は「他人は他人、自分は自分」と割り切るとか、断れないタイプの人は「断っても相手はそんなに傷つかない」ということに気づく、などの工夫でストレスが少し減り、「プチうつ」を予防できるかもしれません。
・「プチうつ」のタイミングを知る
  必ず生理前に憂うつになる、仕事の失敗をひきずりやすい、など、人によって「軽症うつ(プチうつ)」が発症するタイミングも異なります。自分のタイミングを把握して「プチうつ」を受け入れると、心の乱れも少なくなります。
症状が深刻になる前に・・・専門家に相談しよう
多くの人が体験している「軽症(プチうつ)」ですが、少しでも気になったら専門医に相談してみるのも1つの方法です。「軽症うつ(プチうつ)」はいわば「脳の分泌系統の病気」。症状が深刻になる前に手を打つことが肝心です。そうすることで「軽症うつ(プチうつ)」を繰り返したり、本格的な「うつ病」になるのを防ぐことができます。
なお、症状が2週間以上続くようなら「うつ病」の可能性が考えられますので、必ず診察を受けるようにしましょう。心療内科、精神科、精神神経科が専門です。また自治体の保健所に相談窓口がある場合もあります。
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