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  Woman's Health
監修:女性のための生涯医療センター ViVi
チーフドクター 小田瑞恵
こころとからだの元氣プラザ
女性の痔・おしりの悩みについて
痔の基礎知識
痔は、成人の3人に1人はかかっているといわれる、ポピュラーな病気です。一般的に痔とは、痔核(いぼ痔)・裂肛(切れ痔)・痔ろう(あな痔)をいいます。それぞれの症状や原因をチェックしてみましょう。
痔核(いぼ痔)
直腸肛門部の血行が悪くなり、直腸の下部や肛門の静脈が膨れ上がることをいいます。痔核の原因は、肛門部の血行障害。便秘がちで長時間いきむ人や、同じ姿勢を続けることが多い人は要注意です。特に妊娠中は便秘になりやすく、大きくなった子宮が肛門周辺の血管を圧迫するため、痔核になりやすいといえるでしょう。
内痔核と外痔核
痔核には、内痔核と外痔核があります。内痔核とは、歯状線(直腸と肛門館の境界)の内側がうっ血することによって起こります。排便の時に鮮血がポタポタまたはシャーと出ますが、歯状線の内側には知覚神経がないため、痛みを感じません。
また歯状線の外側にできた痔核を外痔核といいます。内痔核が肛門の外に脱出することにより、大きくなるので、内外痔核や脱肛とも呼ばれます。悪化してくると強い痛みを伴います。
裂肛(キレ痔)
歯状線より下の部分にできる、裂創や潰瘍のことをいいます。女性や若い人に多いのが特徴です。裂肛は、固い便が通過して切れることによっておこります。痛覚が敏感な部分のため、排便時やその後に、出血を伴う強い痛みを感じるのが特徴です。

裂肛を伴う病気
裂肛は、別の病気が原因でおこる場合もあります。裂肛を伴う病気は、クローン病・ベーチェット病・潰瘍性大腸炎・白血病など。市販の薬を使っても症状が改善されない場合には、病院で診察してもらいましょう。

痔ろう(あな痔)
細菌感染によって肛門周囲膿瘍ができると、肛門内と皮膚との間に細菌の通り道をつくり、トンネル状にじわじわと広がります。これが痔ろうです。肛門周囲膿瘍のときは、激しい痛みを伴いますが、いったん痔ろうが完成されてしまうと、違和感や鈍痛を感じる程度。しかしこのまま放っておくと、排便のたびに細菌に侵されて、痔ろうがどんどん広がってしまうので、注意が必要です。
痔に悩む女性は意外に多い
痔は“男性特有の病気”と思われがちですが、患者の男女比は1.5:1(出典:家庭の医学)とほぼ変わりません。女性はホルモンの影響で便秘や冷え性になりやすいため、男性より痔になりやすいといえるでしょう。子宮が大きくなり骨盤内の静脈を圧迫したり、便秘になりやすい妊娠中や、いきんで肛門に負担がかかる出産後も、痔になりやすいので注意が必要です。
痔になりにくい体をつくろう
痔は悪化させてしまうと手術が必要なこともありますが、症状が軽い場合は生活習慣を見直すだけでも症状が改善してきます。痔になりにくい体になるため、日々の生活で下記の点を注意しましょう。

食生活を見直そう
◆ 朝食をきちんととる
◆ 水分・食物繊維をしっかり摂る
◆ 血管や粘膜を保護するビタミンA・C・Eを積極的に摂る
◆ コショウや唐辛子など、香辛料は控えめに

血行を良くする習慣を
◆ 入浴はシャワーですまさず湯船につかろう
◆ 適度に体を動かそう
◆ 下半身を冷やさないよう注意
◆ 座りっぱなしなど、同じ姿勢を長時間続けない

トイレの中での注意点
◆ 無理にいきまない
◆ 腰やお尻を冷やす“トイレで読書”をやめる
◆ 下半身を冷やさないよう注意
◆ ウォシュレットでお尻を清潔に

出血の原因は怖い病気かも…?
痔と症状が似ている病気に、大腸がんがあります。痔が慢性化するとがんに気がつかず、病気を進行させてしまうこともあるようです。市販の薬を使っても症状が改善しない場合は、早めに病院で検査をしてもらいましょう。
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